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【中学生】英語の点数が良くない4つの原因
中学生になると、勉強は難しくなります。特に英語は受験科目というだけでなく、高校生、大学生、社会人になってからも必要とされる場面が多いため、子どもに苦手意識を持たせたくないと思う保護者は多いでしょう。しかし、中には子どもの英語のテスト結果が悪く、不安に感じている方もいると思います。
英語の点数アップのためには、まず英語の点数が良くない原因を確認することから始めましょう。勉強をしているのにテストの点数が良くない場合、その主な原因は以下の4つが考えられます。
- 自分の力量を把握していない。
- 地道な作業ができない。
- 3.勉強のゴールが間違っている。
- 我流で取り組んでいる。
それぞれに関して、詳しく説明していきます。
原因1.自分の力量を把握していない
英語の点数が悪い子の多くは、「自分の力量」が把握できていません。
自分の力量とは、自分が物事を理解できるようになるために必要な勉強量のこと。例えば「difficult」という単語を覚えるのに、自分が何度読み書きする必要があるのか、といった具合です。
この自分の力量が把握できていないと、テストの勉強量が不足したり、的確なスケジュールが立てられなかったりします。
英語の点数が悪い子どもは、自分が一体どのくらい書けば英単語が覚えられるのか、何度音読したらスラスラと読めるようになるのかなど、自分の力量を知り、勉強計画を見つめ直す必要があるでしょう。
原因2.地道な作業ができない
英単語を覚えるためには、ノートに単語をたくさん書くなど、手間がかかる作業が必要です。集中力も必要になりますので、心身共にハードな作業になるでしょう。
英語のテストの点数が悪い子どもは、このような地道な作業を避けている可能性が考えられます。手間がかかる作業に対しても、最後まで根気よく取り組む習慣をつけることが大切です。
原因3.勉強のゴールが間違っている
他の教科にも共通することですが、勉強のゴールが間違っているとなかなか点数は伸びません。今、何のために勉強をしているのか、勉強のゴールを見直してみましょう。
勉強の正しいゴールは、英単語をきちんと覚えるなど「分からなかったことが、できるようになること」です。点数の良くない子どもは「先生に怒られないように宿題をやろう」といった「怒られないこと」をゴールとしているケースが多くあります。
正しいゴールの設定ができるようになると、よりゴールが複雑化する社会人になってからも役立ちます。早めに身につけられるよう正しいゴールを持って取り組んでいるか、常に意識しながら勉強するといいでしょう。
原因4.我流で取り組んでいる
勉強のやり方には、必ず押さえるべきポイントがあります。一生懸命取り組んでいる割に、子どもの成績が伸び悩んでいる場合は、我流で取り組んでいないかチェックしてみましょう。
「難しい問題から解き始める」や「頑張って一度にすべて覚えようとする」といったやり方は、効率の悪い勉強法です。次の項目で、テストで結果を出すための勉強法を解説しますので、ぜひご参考になさってください。
【中学英語】時期別の定期テスト勉強法
テスト勉強というと、テスト前を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、英語は積み重ねの科目のため、日頃からコツコツ取り組むことが非常に大切です。
この項目では、英語の定期テストの勉強法について、日頃からやるべきことと、テスト期間にやるべきことに分けて紹介します。
日頃から取り組むべき2つの勉強法
英語のテスト対策として日頃から取り組むべきことは、「単語をコツコツ覚える」「音読をする」の2つです。
1.単語をコツコツ覚える
日頃から、英単語をコツコツ覚えることが成績アップにつながります。というのも中学英語で点数の差がつくのは、単語の部分が多いからです。
例えば「I’m from Australia(私はオーストラリア出身です)」という英作文を書かせる問題が出題されたとします。「be動詞+from」で「~出身です」という文法は比較的書ける子どもが多いのですが、キーとなってくるのが『Australia』の部分です。
この『Australia』が正しく書けるまで勉強をしたかどうかが、成績の分かれ目です。英単語をきちんと書ける子どもは良い点をとりますし、書けない子はあまり良い点数がとれないでしょう。
特に中1の場合は、テストにおける英単語のウェイトは7~8割に及びます。英語で高得点を取るには、英単語が非常に重要になることを知っておきましょう。
また、英単語はテスト前に一気に覚えられるものではないので、日々コツコツと覚えていくことが大切です。中学1年生であれば文法のレベルは簡単なので、英単語の小テストがある場合は、毎回100点を目指しましょう。
2.音読をする
英語の教科書の音読は大事です。なぜなら目で英文を追い、口で英語を話す音読は五感をフル活用するため、記憶に残りやすいからです。単語、慣用句、文法を覚える意味でも、日々教科書の音読を行うといいでしょう。
また、2021年の新学習指導要領の実施で、教科書のレベルも単語数も大幅にアップしているため、教科書をスラスラと読めるようになるだけでも、かなりの力になります。受験にも役立つ勉強になりますので、日々音読を行いましょう。
音読を行う際は、以下の2点を確認しながら行うのがおすすめです。
- 単語が正しく発音できているか。
- 読んだ時に、文章の意味が分かっているか。
最近の教科書には二次元バーコードがついています。スマートフォンで英語の正しい発音を簡単に聞くことができますので、積極的に利用しましょう。英単語の習得や、復習・予習の際の手助けになります。
テスト期間に取り組むべき2つの勉強
次にテスト期間に取り組むべき勉強について紹介します。
まず、テスト勉強を始める目安としては、中間テストは約2週間前から、期末テストは約3週間前からを心掛けましょう。1週間前からでは遅いです。
よく、テスト1週間前から慌ててテスト勉強を始める子どもがいますが、ギリギリでテスト勉強を始めるのはおすすめしません。「テストの直前だけ勉強すればいいや」という悪い習慣がついてしまい、長期的な勉強のスケジュールが立てられなくなります。
とはいえ、テスト勉強を始める時期も、自分の力量によって変わってきます。自分の力量を踏まえた上で、テスト勉強のスケジュールをしっかり立てていきましょう。
テスト期間に取り組むべき勉強は以下の2つです。
- 学校のワーク・文法プリントを完璧にする
- 教科書の文章を「英語→日本語」「日本語→英語」に訳せるようにする
それぞれに関して、詳しく説明していきます。
1.学校のワーク・文法プリントを完璧にする
学校のテストは、教科書だけでなく、学校のワークや文法プリントの内容も出題されます。そのため、学校のワークや文法プリントを完璧にすることが、テストの点数アップにつながるでしょう。
取り組む際は2、3周目までやりこんでいくとより効果を発揮します。間違えた問題は、必ず解き直しを行い、テスト前までに分からない箇所がないようにしましょう。
2.教科書の文章を「英語→日本語」「日本語→英語」に訳せるようにする
テスト勉強として、教科書の文章を、「英語→日本語」「日本語→英語」に訳すのもおすすめです。英語の教科書を訳すことで、文章の内容を覚えられるだけでなく、「この単語のつづり、覚えていないな」「この文法、あやふやかも…」など自分で分かっていない箇所の確認ができるでしょう。
他にも、教科書を書き写すことにより、並び替え問題や、穴うめ問題にも対応できるようになります。
英語で高得点を取るための、テスト勉強3つのポイント
英語のテストで高得点を取るためのポイントは3つあります。どれも大事なので、先述した時期別のテスト勉強法も踏まえながら、得点アップを狙いましょう。ポイントは以下の通りです。
- テスト勉強を早めに始める
- 自分でスケジュールを管理する力を培う
- 分からない箇所は教師に質問する
それぞれに関して、詳しく説明していきます。
1.テスト勉強を早めに始める
先ほどテスト勉強は、中間テストは約2週間前、期末テストは約3週間前に始めるべきと説明しましたが、あくまで目安です。早ければ早いほど高得点につながります。
というのも、新学習指導要領の実施により、英単語の増加や文法習得の前倒しが起こりました。それに伴い、多くの学校ではテストも明らかに難しくなっています。これまでの中学生よりも、必要な勉強量が絶対的に増えている状況と言えるでしょう。
そのため、他の子と差をつけるには早く始めるほど有利です。高得点を目指す子は、早めのスタートを心掛けましょう。
2.自分でスケジュールを管理する力を培う
テストで高得点を取る子どもの特徴として、自分で勉強のスケジュールを管理していることが挙げられます。自分で管理できる子どもは、体調不良などでスケジュール通りこなせなかったときに、計画の調整をするなど臨機応変に対応できます。
的確なスケジュールを立てるには、自分の力量とやるべき勉強をきちんと把握することがポイントです。すぐに上手く計画が立てられる子どもは少ないので、試行錯誤しながら何度も挑戦してみましょう。
なお、勉強計画の立て方に関しては以下の記事で詳しく説明しています。ぜひご参考になさってください。
3.分からない箇所は教師に質問する
「分からない」を「できる」にするのが点数アップの近道です。そのためには、間違えた問題を解けるようにすることが重要になってきます。
しかし、子どもにとって間違えた問題から、分からない箇所を正確に認識するのは難しい作業です。例えば文法問題を間違えた場合、そもそも基本が理解できていないのか、例外的な使い方を覚えていないのかは判断が難しいでしょう。
正しく「分からない箇所」を把握するためには、塾や学校の教師に質問をしに行くのがおすすめです。質問することで、どこが分からないのかを具体的に把握でき、それに応じたアドバイスがもらえます。
教師に質問をしに行くのはひと手間ですが、このひと手間を乗り越えられるかどうかがポイントです。高得点を目指すためには、分からない箇所は積極的に質問に行く習慣をつけましょう。
まとめ
英語は入試でも必要になってくる重要な科目の1つです。「英語の勉強方法が分からない」「英語のテストの点数が思ったように伸びない」など、英語に関する悩みは人それぞれですが、共通して言えるのはまずは自分の力量を知るのが大切ということです。
自分の力量を知ることで、必要な勉強量の把握や的確な勉強スケジュール作成ができ、正しいテスト対策が行えるでしょう。
また、英語は積み重ねの科目です。英単語を覚えるなど地道な作業の積み重ねが大きな力になります。日々コツコツと取り組み、テスト前にワークで完璧に仕上げるというのが点数アップのポイントですので、ぜひ実践してみてください。
兵庫県で教室を展開する若松塾の中学部では、英語の学力アップに向け「単語→文法→本文読解→宿題→小テスト」という流れの、しっかりポイントを押さえた指導をしています。さらにテスト前には中学校別のテスト対策授業を行うなど、英語のテスト対策も万全に行えます。
無料体験授業も随時受け付けておりますので、兵庫県で学習塾をお考えなら、若松塾へご相談ください。