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コラム|小学生の英語教育

必修化した小学校の英語、
その内容と驚きの新教科書。英会話は必要?

新学習指導要領により、2020年度に小学校で必修化となった英語。「授業はどんなことをやっているの?」「中学受験に影響は?」と不安に思う保護者の方も多いと思います。

今回は、小学校での英語必修化について詳しく解説。授業の内容や、おすすめ勉強法、英会話教室などに関して説明したいと思います。

2021/08/06
[著者]若松塾教師 山本啓太

目次

  1. 新学習指導要領における英語教育とは?
  2. どんな授業を行っているの?
  3. 評価のつけ方と教科書に関して
  4. 早めに身につけておきたいおすすめスキル
  5. 家でできる勉強法は?英会話教室に向いている子は?
  6. 中学受験に英語は必要?

1.新学習指導要領における英語教育とは?

新学習指導要領の実施により、2020年度から小学校で英語教育が必修化されました。これにより、従来の小5・小6での外国語活動から、小3・小4での外国語活動、小5・小6での教科としての英語に変更になりました。

小3・小4の外国語活動では「英語に親しむ」という目的で、年間35コマ(週1程度)行われます。小5・小6になると、2倍の年間70コマ(週2程度)に。教科化ということで、算数や国語のように評価がつくことや教科書が導入されるのが大きな変化です。学習目的は「英語によるコミュニケーションスキルを養うこと」で、日常会話など実践的な英語を中心に学びます。

今回の新学習指導要領では、これまでの「読む」「書く」に偏った英語でなく、「話す(やり取り)」「話す(発表)」「聞く」「読む」「書く」の4技能5領域をバランスよく習得していくことが目標になっています。中でも小学校では「話す」「聞く」能力を中心に伸ばすカリキュラムが組まれています。

その他の注目点としては、習得目標とする単語数です。小学校の段階では、自分が話したり書いたりする際に用いる発信語彙と、読んだり聞いたりする際に用いる受容語彙、合わせて600語~700語の習得を目標としています。多くの英語をシャワーのように浴びさせ、子どもたちの英語力を伸ばそうという狙いです。

2.どんな授業を行っているの?

4技能をバランスよく習得することが目標とされている今の英語教育。実際、小学校ではどのような授業が行われているのでしょうか。

小3・小4で行われる授業は、「話す」「聞く」の2技能に特化。ダンスや歌など、楽しみながら英語に親しむ活動が大半を占めています。知識がない状態でのスタートなので、単語や短いフレーズがメインです。

異文化の雰囲気を感じ取ったり、英語の音声に慣れたりすることが目標。英語嫌いにならず、いくつかの単語や表現を覚え、小5からの学びを楽しみにするようになれば成功でしょう。

小5・小6になると、アルファベットをなぞる程度ですが「読む」「書く」も加わってきます。「話す」「聞く」の学習では、使用頻度の高いシチュエーションによる会話文など実践的な内容に。小学校の段階では文法は教えないことになっています。

3.評価のつけ方と教科書に関して

次に教科化で起こる「評価がつく」「教科書の導入」、2つ変化について説明していきます。

評価について

必修化されて1年経ちますが、多くの学校がペーパーテストを行っていない様子です。というのも、「話す」「聞く」を重視した学習を行っているため、読んだり書いたりするテストは実施が難しく、例えやったとしても選択式の問題にしているところが大半です。多くの小学校では授業の様子や提出物を参考に評価をつけています。

そして、評価のつけ方ですが、小学校学習指導要領の総則によると「児童のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し、学習したことの意義や価値を実感できるようにすること」との表記があります。

「積極的に評価」とあるように、英語に限らず小学校では多くの子がいい成績をもらえる傾向にあります。国は、厳しく評価して英語に対する苦手意識を作らないことを大切にしている印象です。

教科書の導入について

新しい教科書を見た多くの教育関係者が、そのボリュームと単語量、難しさに驚きました。内容もページ数も盛りだくさんで中学校の教科書に近い印象があります。

有識者の中には「週2時間でこなせる内容とは思わない」「英語嫌いになる懸念がある」という意見も。子どもたちに達成感を持たせながらも、混乱しないように配慮する工夫が必要でしょう。

4.早めに身につけておきたいおすすめスキル

多くの単語習得をしなければいけない子どもたち。そんな子どもたちが早いうちに身につけておくと役立つ学習法を紹介します。

それはフォニックスという学習法。綴りと音の関係性を学ぶ学習のことで、英語圏でも幼い頃に勉強します。

例えば「A」「B」「C」なら「エー」「ビー」「シー」でなく「ア」「ブゥ」「ク」、「sh」なら「シ」、「wh」なら「ウ」など綴りと音の関係性を学びます。「C」「A」「T」なら「ク+ア+トゥ」と発音するなど、学んだ知識を組み合わせることで初見の英単語でも読めるようになります。

漢字をイメージしてみると分かりやすいのですが、見て読めない漢字は、「話す」こともできないし、会話の中で「聞き」取ることも難しいでしょう。もちろん「書く」こともできません。そういう意味で、「綴りを見て口に出して読む」という力は初めに身につけておくべきなのです。

このフォニックスを学んでおくと、英語の勉強がぐんと楽になります。取り入れている小学校はまだ少ないですが、英会話教室、アプリやYoutubeで学ぶことができます。フォニックスの教材の多くは子ども向けということもあり、カラフルなデザインだったり、飽きずに勉強できる工夫が凝らされていたりするので、楽しく学べると思いますよ。

5.家でできる勉強法は?英会話教室に向いている子は?

単語数や教科書の内容を聞くと「学校の授業だけで大丈夫?」と不安に思う保護者の方も多いでしょう。これから家でできるおすすめ勉強法についてご紹介していきます。

まず、1番おすすめなのは教科書をしっかり読むことです。教科書は基本中の基本ですし、エッセンスも詰まっています。ボリュームも申し分ありません。
教科書だけでも、大きな英語力が身につけられるでしょう。教科書に載っているQRコードを利用し、発音の確認や発声練習をするのが特におすすめ。他にも、フォニックスのアプリやYoutubeで楽しく学ぶのもいいと思います。

もう1つよくあるのが「英会話教室に通わせるべき?」という質問です。この問いについては「向いている子と、向いていない子がある」と答えています。
というのも、マンツーマンでない限り「1つの質問に対して生徒が順番に答える」形式の授業が多く、1人が英語を話す時間は多くありません。

積極的に発言できる子はどんどん上達しますが、発表が苦手な子にとっては、ほんの数言話すだけで授業が終わることも。1回で計2、3分しか話さないとなると、通っていてもあまり効果がありません。

学校で普段発言をしない子が英会話教室では積極的に発言するケースも多々ありますので、英会話教室が気になる方は体験授業などを利用してみるといいでしょう。

6.中学受験に英語は必要?

最後に中学受験に関してお話します。中学受験を考えている保護者の方の中には、英語教育の必修化が受験に影響するか心配している方もいるでしょう。

実際、首都圏の中堅私立の中には「選択」という形で試験に英語を取り入れている学校はあります。首都圏模試センターによると選択英語入試を行っている学校は、2019年は125校、2020年は141校(うち1校は国立)と増加中。
必修化に伴いこれまでは「選択」だった英語が、受験科目になる可能性もありますが正直まだ見えていない状況です。

中学受験を考えている保護者の方は、気になっている中学校の情報は早めに得ておくといいでしょう。

まとめ

2020年度から小学校で必修化となった英語教育。単語数の増加や、分厚い教科書、盛りだくさんの内容と聞いて不安に思う保護者の方も多いでしょう。

グローバル化の時代を生きる今の子どもたちにとって、コミュニケーション手段としての英語力はとても大切な能力。

子どもたちがこの必要な能力をきちんと養えるよう、保護者として、英語教育情報のアップデートや、英語が楽しいと思えるようなサポートも必要かもしれません。

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