【理科】暗記ってどうすればいいの?
受験理科と暗記
アンキパンを知っていますか?
ドラえもんのひみつ道具のひとつで、登場回数が少ない割にはかなり有名です。見た目はただの食パンですが、テキストやノートに押し付けてから食べると、内容がすべて暗記できるというすぐれものです。
こんなアイテムが「欲しいひみつ道具」ランキングの上位にたびたび登場するということは、暗記に苦労している人がずいぶん多いということでしょうね。
理科は暗記科目だと言われます。
とくに生物・地学分野では知識量が点数に直結します。
物理・化学の出題が全体の3分の2を占める甲陽学院ですら、およそ半数の小問は正確な知識があれば解ける問題です(2019年度入試)。一部の例外を除き、たいていの学校で似たような状況ですから、興味があれば志望校の過去問をめくってみてください。
つながりのある暗記を
中学受験を目指すみなさんが、ドラえもんの助けを借りずに効率よく暗記するにはどうすればいいのでしょうか。
残念ながら特効薬はありませんが、「関連づけ」は暗記勉強の重要なエッセンスです。
例をあげましょう。
生物の難所「種子のつくり」。代表的な種子(インゲンマメ・カキ・イネ)の部位名や役割をおぼえるのにみな苦労します。
授業の説明は次のような流れです。
①まず「胚(はい)」をおぼえよう。成長してからだになる部分です。
②次に、どの種子も大部分は「発芽のための養分」です。だから人間の餌食になるんだね。
③それじゃ養分をたくわえている部分のなまえ。子葉か胚乳のどちらかで迷うよね。イネの種子
(お米)はなに色? そう、白色です。だから胚「乳」。
白色で、胚の栄養になるから「乳」という文字が使われる。
でもマメは緑色で、葉と同じ色。だから子「葉」。
暗記勉強は独学で、ただ時間をかけるしかないと思われがちですが、実は授業中の解説がすごく重要です。
授業をよく聞き、説明を思い返しながら勉強してみましょう。きっと忘れにくく正確な暗記ができるはずです。
アンキは計画的に
ただし、暗記はとても時間のかかる勉強だということをお忘れなく。
アンキパンのお話のオチを知っていますか? テストのために大量におぼえようとしたのび太くんはアンキパンを食べ過ぎ、おなかを下してしまいます。そして出ていったパンとともに、おぼえたこともすべて…。はじめから食べなおすことになったのび太君は、勉強はつらいなぁとつぶやきます。
その通り!
一度にたくさんの量をおぼえようとしても、消化不良を起こし頭の中にきちんと残りません。
みなさんはテストの前にあわてて食べ…いや、おぼえなくていいようにコツコツと暗記勉強しましょうね。
藤岡教室 四谷大塚NET
理科責任者 小島 千佳志
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