志望校の選び方 子供の視点から
【志望校選びに関して】
保護者の方からよくご質問をうけることの1つに、「志望校選び」があります。
志望校の決め方はどのご家庭にとっても悩みがつきないことと思います。
そこで、今回はお子さんの考える志望理由から、志望校選びについて考えてみようと思います。
入塾される際に「〇〇中学校に行きたい」とはっきりおっしゃるお子さんも少なからずいらっしゃいます。
彼ら彼女らは、何を理由としているのでしょうか。
実際に私自身がきいたことのある理由をざっとならべてみようと思います。
近しい子が通っている
兄弟や近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんなど、関係の深い人物が
実際に私立中学に通っている姿を見たり、学校の話を聞いたりして、
「ぼくも行きたい」
「私も行きたい」
とお子さんが思うことが多いようです。
中には、お父さん、お母さん、なんとおじいちゃん、おばあちゃんと同じ学校に行きたいというお子さんもいらっしゃいました。
また、「あこがれのお姉ちゃんが〇〇中学校に進学したから、ぼくも行くんだ!」といって
受験勉強をがんばったお子さんもいらっしゃいました。
クラブ活動をしたい
啓明学院中学校のチアリーディング部
関西学院中学部の野球部
灘中学校や淳心学院中学校、滝川中学校の鉄道(研究)部
その分野で特に活動がさかんな部活にひかれて、というお子さんはちょくちょくみかけます。
強いわけではないけれど、
「中学校に入ってからサッカーがしたいから、サッカー部のある中学校に行きたい」
というようなお子さんも毎年いらっしゃるように思います。
友達が目指しているから
学校の仲の良い友達との会話の中でも受験の話が出てくることがあります。
友達の話す受験勉強や目指している中学校の話を聞いて、
「わたしも〇〇中学校に行きたい」となるお子さんもいらっしゃいます。
この場合、家に帰って突然「受験したい」と言い出して、
あわてておうちの方が塾をさがす、といったことになることが多いように思います。
将来なりたい職業から
将来薬剤師になりたい。
だから薬学部のある武庫川女子大学に進学できる武庫川女子中学校を受験する。
こう話してくれた女の子がいました。
お父さんやお母さん、小学校の先生のどなたかにどうやったらなれるのかをきいて、決めたのではないかと思います。
同じようなお子さんで、
将来獣医さんになりたいから、勉強をがんばってできる〇〇中学校に行くといっていた女の子もいました。
そのお子さんは、その後国立大学の獣医学科に合格したそうです。
小学生とはいえ、自分の夢を目指して本気でがんばるお子さんもいらっしゃいます。
こうしたお子さんは受験勉強を粘り強く行うような印象があります。
志望校は親子で話して
少し長くなりましたが、今まで実際にいらっしゃった方を思い浮かべながらいくつか理由をあげてみました。
いかにも子供らしいとほほえましくなるものもあれば、
お子様なりにしっかりした考えをもって志望校を決めた例もあります。
大切なのは、そういったお子様の志望理由が受験勉強につながっていくということです。
受験勉強はいつでも順風満帆というわけにはいきません。
壁や困難をいくつも乗り越えていかなければいけません。
そんなときに、お子様自身で志望理由を持っていれば、勉強の励みになります。強みになります。
逆になんとなくの志望理由で受験勉強を続けていくことほどつらいものはありません。
「お友達が遊んでいる中、なんで僕だけ勉強…」となってしまいがちです。
それでは、お子様自身で志望理由を持つにはどうしたらいいでしょうか。
それには、まずお子様と一緒に志望校について考える機会を作ることが必要だと思います。
例えば、夕食を一緒に食べているときにお子様のお話を聞きながら
将来なりたい職業はあるのか
その職業に就くためにはどうしたらいいのか
その職業を目指すために中学受験をしてみないか
というのはいかがでしょうか。
実際に中学校のオープンスクールや文化祭に参加して、その学校についてご家庭で話をするのもいいかもしれません。
(小学生に志望理由を聞くと、「文化祭が良かったので通いたいと思った」という声がよくきかれます。)
お子様が6年間通われる学校を決めるのはとても大切なことです。
だからこそ、お子様も交えてご家庭できちんとお話されることをご提案します。
それでは、いつ志望校を決めたらいいのでしょうか?
次回は「時期」について書こうと思います。
藤岡教室 板宿本部校 神谷 貴史
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