【国語】記述問題の取り組み方

記述力を上げるためには

「このときの主人公の気持ちを五十字以内で答えなさい。」

 

国語のテストなどでよく見る問題ですね。いわゆる記述問題というものです。

苦手に感じている生徒もいれば、得意でスラスラと書き進める生徒もいます。

記述力を上げるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

① 語彙

国語の学習は語彙が貧弱だと読むことすらできません。

まずは言葉を知らなければ、「なんでもいいから書きなさい!」と言われても、何も書くことはできないのです。字数制限のある問題も解答が冗長になってしまい、書きたいことをしっかりと制限内に収めることができません。

 

では、語彙力を磨くためにはどうしたらいいのか。

 

国語の授業では読解問題を解いていきます。

その際に知らないと思われる言葉は、わかりやすい表現に置き換え、子どもたちにイメージさせます。

抽象的な言葉をイメージでとらえ、使える言葉として自分の中に蓄えてもらいたいですね。

 

② ひな型

大人でも文章を書くときにひな型があると便利ですよね。

いろいろな文章に触れる中で培われてきた自分なりの書き方がある方もいらっしゃるでしょう。

 

子どもたちもある程度型にはまった書き方を身につけることで、内容のはっきりした文を書くことができるようになります。

 

たとえば、気持ちを問う問題では、最後に気持ちを表す言葉(心情語)で終わるのがセオリーです。

心情語の前にはその気持ちになった理由や気持ちを抱く対象について書きます。

 

「○○だから~な気持ち」

「○○に対する~という気持ち」

 

このようなひな型を国語の授業で生徒たちに身につけてもらいます。

そしていくつかのひな型にそった記述を繰り返し練習することで、自然と記述力が上がってきます。

 

③ 会話

饒舌な生徒は、文章を書かせてもある程度のものが書ける子が多いです。

無口な生徒は、鉛筆を握ったまま動けませない子が目立ちます。

 

普段からお子様にいろいろと話しかけてあげてください。

そして自分の言葉で説明させてください。

この繰り返しがお子様の論理性や表現力を高めてくれます。

 

家庭学習において気にしていただきたいこと

これはなによりも授業であつかった文章の読み直しをおすすめします。

その際に、知らなそうな言葉の意味を説明させてください。

その説明が的を射たものかどうかはもちろんですが、第三者に伝わるように言葉を選び、順序を考えて話しているかどうかをチェックしてあげてください。

いきなり机の前にすわらせて、「さあ、五十字以内で文を書こう!」といっても、拒否反応を示すだけです。

机からはなれ、会話を多く持つことも、お子様の論理性・表現力・記述力を向上させるきっかけになるでしょう。

 

兵庫県の中学入試の国語の問題は、記述問題の配点がかなり高いものとなっています。

灘の2日目

甲陽学院の両日

六甲学院

神戸大学附属

関西学院

親和

などは、特に記述力を要する入試問題になっています。

 

記述力は、一朝一夕には養えません。

普段の生活において、言葉に興味を抱くように促してあげてください。

藤岡教室四谷大塚NET板宿本部校

大場 慶貴 

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