志望校の選び方 何で選ぶか

【志望校選びのポイント】

今回は志望校選びのポイントをいくつかあげてみようと思います。

 

①場所(通学時間・通学方法)

「そもそもどんな学校があるの?」という場合は、まず通学可能な学校をピックアップしてみましょう。

たとえばご自宅から1時間くらいで移動できる範囲にどんな学校があるかを調べてみてはいかがでしょうか?

このときに注意したいのは、実際に通学する際の時間で考えてみることです。

 

条件が三ノ宮から1時間圏内であれば

東は洛南中学校のある京都駅のもう一つ先の山科駅

西は淳心学院中学校のある姫路駅のさらに先の竜野駅

これが通学可能な範囲になります

ただし駅前に学校があるというわけではありませんので、駅から学校までの時間も計算に入れる必要があります。

また親和中学校や神戸学院大学附属中学校などのようにスクールバスを運行している中学校もあります。

 

②男子校・女子校・共学校

ここ数年共学校が人気のようですが、男子校、女子校にもそれぞれよいところがあります。

男子校は、一般的に女子に比べて精神的な成長の遅い男子が女子の目を気にせず中学校生活を送れるところがよい。

女子校は、学校行事等で男子がいない分、力仕事も含めてなんでも自分たちでする習慣がつくので、それが社会に出てから強みになる

というお話を、男子校・女子校の先生方から伺いました。

 

③校風

私立の中学校にはどの中学校にも「建学の精神」があります。

 

仏教系・キリスト教系などの宗教別

伝統やクラブ活動の実績

勉強にややかたよったカリキュラムなのか

文武両道を目指すのか

自由さを重要視するのか

 

などの学校の方針も大きく関係して、その学校独特の雰囲気ができあがります。

この独特の雰囲気で6年間を過ごすことができるのが中学受験のメリットの1つかと思います。

お子さんがしたいクラブ活動の有無も確認しておきたいところです。

 

④大学進学実績

東大京大や地元神戸大学をはじめとする国立大学や関関同立の合格者数が多い=大学進学の実績がよい、と思われるかもしれません。

しかし学校によって生徒数は異なりますし、中学校によっては高校から編入してくる生徒も混じっての大学進学実績になるところもあります。

さまざまな角度から判断することが大切です。

 

また関西学院中学部や啓明学院中学校、同志社中学校のように系列大学への進学を前提とした中学校もあります。

こうした中学校を志望校にする場合は、お子さんの大学での進路(学部学科)も考慮する必要があります。

 

⑤偏差値

偏差値○○以上の中学校だからよい中学校のはず、というお話をうかがうことがあります。

しかし、偏差値が高い学校だから「お子さん」とってよい、といえるかはわからりません。

偏差値は中学校のよさを評価する基準ではなく、あくまで志望校に入れる実力があるかの判断基準のはずだからです。

ですから行きたいと思う学校はどこか、その中で模試の結果で合格判定80%以上を取れる偏差値帯の学校はどこか、という指標としてとらえるべきではないでしょうか。

もちろん合格判定80%以上がなくとも、本当に自分が生きたいと思う学校があるのなら、その学校を受験するのもありです。

 

学校と家庭・子どもとの相性

いろいろと書きましたが最後に1つ。

各中学校とも「強み」があります。

難関国公立大学医学部医学科への進路指導は日本一

英語教育では高い評価を得ている

多くのイベントを通じての人間形成はどこに負けない

このようにそれぞれの強みとご家庭の方針、お子様との相性を情報収集や学校説明会、オープンスクール等ですり合わせて、少し広めに志望校を6年生までに決めておきたいところです。

そうして受験勉強の様子やご家庭での相談、塾での面談等を通じて最終的な受験校を決めていく流れになるでしょう。

3回も長々と書いてきましたが、志望校を決めるうえでご参考になれば幸いです。

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藤岡教室 板宿本部校 神谷 貴史

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