入試直前時期にできること 【理科編】

 理科は短期間のうちに得点を伸ばせる科目です。しかし、やみくもに取り組んでいては成果が上がりません。今回は得点力アップのためのヒントをいくつか紹介します。

 

 

 まず理科といえば「暗記」です。超難問というイメージの甲陽学院ですら、全体のおよそ半数の小問は正確な知識があれば解ける問題です(2019年度入試)。暗記勉強に精を出しましょう。
 短時間でたくさんの内容をおぼえるには全身を使うことが大切です。参考書やテキストをじっと眺めていても記憶には残りません。書かれている内容を声に出して(できればリズム良く!)読み、ポイントをノートなどに書き出していく。こうすれば単に用語をおぼえるだけにとどまらず、その意味や他のことがらとの関連も吸収できます。暗記勉強の時間はしんと静かにしていてはいけません。にぎやかに!

 

 

 つぎに暗記以外の単元、つまり計算や実験の読み取りなどの問題について。これはもう練習量を増やすほかありません。問題を解く、まちがったら解きなおす、わからなければ質問をする。この繰り返しこそが上達への唯一の道です。
 気を付けてほしいことは学校別の重要単元を意識すること。そっくりテストの結果や過去問の演習を通じて、重視すべき=よく出る単元が見えてきているはずです。
 苦手な単元があるなら、新しい問題集などには手を伸ばさず、これまでに復習がおろそかになっていた教材をやり直していきましょう。たとえばレギュラー授業のテキストやテスト、特訓授業のプリントなど。単元別に基礎から練習ができるものが好ましいですね。5年の予習シリーズ+演習問題集は、入試問題のエッセンスがつまっているので苦手克服にはもってこいです。

 

 

 残り時間がどんどん少なくなると、変にあきらめが良くなるものです。「どうせ全部は終わらないからもういいや…」
 本当にそれでいいんですか? 苦手を10抱えて入試を迎えるのと、5に減らして迎えるのでは雲泥の差です。半分は残ったとしても、できないことを半分克服した!という事実が自信につながります。不安な気持ちで試験に臨んでは、持てる力すら出し切れませんよ。
 最後の瞬間まであがけ!
 

藤岡教室四谷大塚NET板宿本部校
小島 千佳志 
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