【国語】漢字クイズの答えと、新しい問題
すみません、前回の例題で 少・土・皮 ⇒ 石をつけると 砂・岩・破 と書きましたが、土ではなく山でした。
山+石⇒岩 ですね。ごめんなさい。
さて前回の答え合わせです。
一問目。次の漢字2字に同じ部首をつけて、2字熟語を作りなさいというもの。
①市未②田相③失岡④冬吉
①おんなへんをつけて、姉妹
②したごころ(こころ)をつけて、思想
③かねへんをつけて、鉄鋼
④いとへんをつけて、終結
二問目。次の漢字3字のそれぞれに漢字をつけて、新しい漢字を作りなさい。
①日・市・田
②目・女・止
③田・口・交
④敬・十・川
①「月」をつけます。それぞれ、明・肺・胃という漢字ができます。
②「少」をつけます。省・妙・歩。
③「力」をつけます。男・加・効。
④「言」をつけます。警・計・訓。
いかがでしたか? 難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
「明」と「胃」では、同じ「月」がついているように見えるけど、「月」の意味が違う! とお考えの方もいらしたのではないかと思います。
お月さまの「月」と、にくづき(「肉」という字から変化した「月」)をいっしょにするな! というわけです。
しかし、漢字をいくつかのパーツから組み立てられたものとして楽しんで覚えることにも意味はあると思っています。
たとえば、次の字はある2字熟語をバラバラにしたものです。
なんという2字熟語でしょうか。
カムヒヒ月交
答えは「効能」。
同様の問題をいくつか挙げておきますのでよかったらお考えください。
①十月十日十日
②タロロロロロ大
③立見七木刀
かつて、国語の授業で時間が余ったときに「さんずいへん(さんずい)の漢字をだれがいちばん多く書けるか選手権」をときどき開催していました。
漢和辞典で調べると「さんずい」は「水」といっしょになっていて「水」や「氷」もふくめられているのですが、ややこしいので入れないことにします。
1分や2分だとなかなか思いつきませんが、もう少し時間があるとだんだんコツがわかってくるようです。
まず、水とストレートに関係のある漢字。
海、河、池、湖、波など。
高学年になってくると地名や人名から見つけてきます。
江、瀬、沖、潮、沙、灘
このへんで「漢字」の「漢」に気がつく子がいます。
だまっていられずにドヤ顔で大声を出すのが「あるある」です。
液体の名前。液、油、湯、汁、汗、涙、泥(液体じゃないけど)
動詞や形容詞が浮かんでくる子は漢字や言葉に強い子です。
反対語とセットで2つずつ発見できるものもあり、ちょっとした鉱脈発見!です。
動詞 …流、浮、沈、溶、混、注、浴、泣、
形容詞…温、涼、浅、深、濃、淡、激、清、濁、澄
水と直接関係のないように思える「法」とか「済」とかが出てくるとスバラシイ。
30個を超えると優秀ですね。さんずいへんだと簡単な字から難しい字までいろいろあるので学年関係なく楽しめると思います。
部首の話をもうひとつ。
むかし国語のテスト用に文章をタイプしていると「潤滑油」という言葉に出くわしました。
面白いことに、3つとも同じ「さんずいへん」の漢字でできている3字熟語です。
同じように、3字とも同じ部首の漢字でできている3字熟語はほかにもあるでしょうか? 考えてみてください。
漢和辞典的には「海水浴」はどれも同じ部首(水)ですが、同じ場所に同じ形で入っている部首に限定することにしましょう。
「姿姉妹」とかもダメということです(そんな熟語はないけど)。
正解は次のブログで発表します。お楽しみに!
藤岡教室四谷大塚NET板宿本部校
出口 弘