漢字学習は奥が深い

校舎長の稲岡です。

 

 

ここ数年、国語の指導をしていて感じることがあります。

 

 

それは、漢字が読めない、書けない子が増えた、ということです。

パッと見た「カタチ」だけを一生懸命に覚えようとしている子が増えたように思います。

(熟語を上下逆に書く間違いもずいぶん増えたように感じます!!)

 

 

漢字の持つ意味、部首のイメージ、「音」などを

意識して勉強すれば、漢字学習はそれほど困りません。

 

けれども、ただ漢字ドリルを漢字ノートに書き写すことが

宿題だと感じてしまっている子は、なかなか「できる」ようにはなりません。

 

 

漢字の学習でまず大切なことは

「読める」ようになることです。

 

そして

「意味が分かる」ことです(ちゃんと言葉のイメージがつかめている状態)。

 

これができていると、文章が読める、分かるようになります。

そうして上の学年や難しい文章が読めるようになると、

学習に対する自信もどんどん高まってきます。

 

そのあとで「書ける」ようになってもらえれば大丈夫です。

 

 

やみくもにいっぱい書くことを強要するのも

考えものです!

 

身体で覚えていくこともある程度は必要だと思います。

 

けれども、

覚えるための「アプローチ」が

「いっぱい書く(手を動かす)」

そして、それが

「正しい勉強(努力)」として

思ってしまうのは、

学年が上がったときの勉強で必ず苦戦します

 

やはり例文の中でどのように使われているか、や

類義語、対義語などと関連させながら覚える、

部首や「音」を意識するなど、

頭を使いながら覚えることが大切です。

 

 

中学生をみていると、

中間テスト、期末テストで苦戦している子の中には

小学生のときの宿題のやり方に問題があったのだろうな、

という子は少なくありません。

 

中学生からだとなかなか改善してあげられないこともあります。

ぜひ暗記など苦手そうかも?と感じたら、

小学生から塾などで勉強されることをおすすめします。

(特に小5、6でお家の方が手を離したタイミングで

勉強の習慣がくずれる子が多いので、ご注意を)

 

 

 

ちなみに。。。

社会の苦手な子の多くは、漢字が苦手、嫌いな子が多いです。

例えば、中学生でも「淀川」が読めなかったりしますよ。