数学の力を「正しく」伸ばす方法

皆さん、こんにちは。
若松塾大久保校の丹野です。

数日前、GW中に久々に自由な時間が確保できたので

今日は数学の世界にどっぷり浸かってやろう!

と思い立って、丸一日数学の問題を解いていました(笑)

そう簡単には解けない問題もあり、一日中アレコレ試行錯誤していました。一日が終わった後に僕が思ったのは

「やっぱり数学は楽しいなぁ…。考えるって素晴らしいなぁ…。」

これに尽きますね。分からない問題をどうやって攻略するかが数学の醍醐味とも言えるでしょう。
よく学生さんから「数学が得意になるにはどうすればいいんですか?」と聞かれるので、それに対する僕の答えを書いておこうと思います。

数学の力を伸ばす方法、それは…

思考力を鍛えること

これ以外にあり得ません。

思考力、つまり「自分の頭で考える力」を鍛える以外に数学が得意になることは絶対に無い。

数学は「覚える」科目ではなく「考える」科目なのです。

解き方を知っているから解ける、というのは数学の本質ではない。

今まで見たこともない問題が目の前に現れたとき、どうやって対処するか?

その能力を鍛えるために数学という学問が存在していると僕は思います。

よく聞くのが「基本問題は解けるんですけど、応用問題になると途端に手も足も出なくなってしまいます…」というお悩み。

こういった悩みを抱えている人のお話を聞いていると、そういった人たちの大半が自分の頭で考える時間が短すぎるなぁ、と思います。

分からない問題が目の前にあったとき、皆さんはどうしていますか?

「すぐに諦めて答えを見る」

「塾に行けば先生が教えてくれるから、明日質問しに行こう…」

もし、自分がこれに当てはまっているなら要注意です。赤信号です!

分からない問題が目の前にあるとき、その問題とどのように向き合うかで数学が得意になるか苦手なままで終わるかが決まります。

具体例を話します。

僕は今まで中学入試・高校入試・大学入試の数学の指導に携わってきました。
2020年の8月には数学検定準1級を取得。ある程度の数学の応用問題なら、解けてしまいます。

こんな僕が、今までどのように数学の力を鍛えてきたかというと

分からない問題があっても粘る

これだけです。この勉強法をひたすら繰り返してきただけです。

量をこなす必要はありません。解けなくてもすぐに諦めてはいけません。

今まで最長で1問に1週間悩みました…。

1つの問題を解くのに1週間かけるなんて、頭が良いのかアホなのか分かりませんよね(笑)

1週間悩みに悩んで「もうダメだ…解けない…諦めようかな…」と思って、

夜に布団に入ったその瞬間!突然ある解法が閃きました!

その解法が動画で説明しているものです。

 

この経験が多ければ多いほど数学の力は伸びます。これは断言できる。間違いない。
もちろん僕も全ての問題が解けるわけがありません。

解けない問題も山ほどあります。ですが、その辺の人より数学が得意になれた理由は

分からない問題でもひたすら考えまくる

この勉強法を続けたからだと思います。

この勉強法を続けたお陰で、応用力・柔軟性・粘り強さが身に付き、応用問題が解けるようになったのです。

もちろん皆さんに対して「1問につき1週間は考えろ!出来るまでやれ!」とまでは言いません。
ただ普段の勉強で、分からない問題があったときの姿勢をほんの少し変えてほしいのです。

最初は

分からない問題があったとき「今日は10分くらい粘ってみるか…」

くらいでOKです。いきなり無理する必要はありません。

少しずつ考える時間を15分…20分…30分と伸ばしていきましょう。

自分の頭で考える時間が長くなるほど数学の力は伸びます。

そして少しずつ「あれ…?自分で考えるのって楽しくね…?」

と思ってもらえたら、僕としてもこんなに嬉しい事はありません。

一生懸命考えて、それでも分からなかった時の最終手段として質問しましょう。

「質問」はその程度に捉えておけばOKですよ。

繰り返し言いますが、数学の「正しい」勉強法は

思考力を鍛えること

です。自分の頭で考える時間を1分でも多くしましょう。
粘り強く考えましょう。
正解は出せなくてもいいんです。
間違えてもいいんです。

自分なりにアレコレ手を動かしましょう。

頭を動かし続けていれば、考える習慣・癖が身に付き応用問題も解けるようになります。

「分かりやすい解説を聞いていれば、その内成績が上がる」

なんて思ってはいけません。

自分で考え、手を動かして、沢山しんどい思いもして初めてその経験がキミの血肉となるのです。

さぁ、今日から自分で考える時間を1分でも多く増やしていきましょう!
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