読解力を上げるために

読解力を上げるために

「国語の成績が上がらない」そのようなお悩みを持つ親御様も多いと思います。
今回は、塾内新聞「塾ニュース215号」に掲載した、藤木 聡志先生によるコラムをご紹介します。

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「読解力を上げるためにやはり本をたくさん読めばいいですか」「たくさん問題を解けばいいですか」と聞かれる方がよくいらっしゃいます。
確かに、本を読むことは大切です。本を読むことで、文章に慣れて読む力やスピードも養われ、語彙力も豊かになるといった多くのメリットが読書にはあります。しかし、読書すれば即、読解力が上がるといった短絡的なものではありません。「読む」ことと「解く」ことの間には大きな差があるのです。では、たくさん問題を解けばいいか。数をこなして読解問題に慣れることは必要ですが、ただむやみやたらに問題をこなすだけでは力はつきません。「正しい」読み方で「正しく」解く『論理的読解法』を身につけていくことが重要なのです。

■感覚ではなく論理的に解く

実際に授業をしていますと、「なぜこの答えになったのか」と聞いた時に、「感覚で解いた」という子どもたちが結構多いのです。この「感覚」とは、たいていが自分なりに考えて解釈したものであるため、出題者の求めているものとズレが生じます。読解問題では主観を交えず、筆者の考えや描写を客観的に論理的に把握しなければ、出題者の求める正答には辿り着きません。「感覚」ではなく「論理的」に読んで解く訓練をしていく必要があるのです。

藤木先生授業
そのために、若松塾では論理的読解法の指導を国語で行っております。特に小学生の早い時期から訓練が必要ですので、『論理エンジンキッズ』という問題集で日々鍛えていきます。

論理的読解法の指導においては、重要な三つのポイントがあります。

まずは「対比」です。筆者が論じていく中で、二つの対立した事柄を比較したり、主張とは逆の一般論を持ってきたりするので、整理しながら読まなくてはなりません。

二つ目は、「言い換え」。同じ内容を別の言葉で表したり、まとめていたりするものです。特に筆者の主張は、言葉を換えながら何度も出てきますので、おさえながら読むことが必要不可欠です。

そして、もう一つは「因果関係」です。文と文、段落と段落がどのような関係で結びついているかを見極められれば、文章の構造も把握しやすくなります。

このような「対比」「言い換え」「因果関係」という三本の柱を用いながら多くの文章は構成されていますので、この三本の柱を読み取る力を鍛えていけば読解力は格段にアップしていくはずです。

■地道に正しく積み重ねて

国語の成績を上げるには、もちろん多くの漢字や知識などを覚えていくことも必要です。塾の定期テストや学校のテストでは範囲が決まっており、習った漢字・知識の問題、既習長文も出題されるので、その部分は直前の準備次第で得点が良くも悪くもなります。一方、初見の実力長文はテスト直前に頑張ったからといって、点数に直結するものではありません。

すなわち、真の読解力は、一朝一夕に養われるものではありません。授業中に教師が説明する、論理的読解法を基にした読み方・解き方を学び、少しずつ身につけ、地道に正しい読解法で読解演習を積み重ねていく。これに尽きるのではないでしょうか。

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