過去問の取り組み方 【理科編】

 入試が近づき、具体的な学校の過去問にも取り組み始めている頃かと思います。

 過去問演習をより効果的にするために、過去問に取り組む際の要点をまとめました。

 ぜひ参考にして学習をより効果的なものにし、合格を勝ち取ってください。

 今回は【理科】の過去問の取り組み方についてお届けします。

 

① 苦手単元への対応

 試験問題の大問数が少ない、そしてそれぞれの大問が単独の単元で構成されていることが多い、という理科特有の事情があります。

 例えば須磨学園や白陵の理科は、例年大問が4題で、物理・化学・地学・生物の4分野から各1題ずつです。

 こういうタイプのテストを、「電気」を苦手とする生徒が受けたとしましょう。「出るな」と念じるほど出てしまうのが、おばけと苦手単元なのです。

 物理の1題が、よりによって苦手とする電気だった時の心理的なダメージの大きさたるや、想像に難くありません。

 

② 合格点をとれる得点プランを立てる

 しかしここであわててはいけない。落ち着いて状況判断しましょう。

 はじめに、合格ラインから逆算してその電気の問題で高得点が必要なのか。合格最低点が7割をこえる入試などまれです。

 次に、その問題は手も足も出ないほどの難問なのか。苦手意識からくる先入観ではないのか。正解できる小問は必ずあるはずです。

 また、電気以外の問題に目を向けることも大事です。自信のある単元の問題や、最近解いたのと類似した問題があるかもしれない。そのような問題にしっかり時間をかけて高得点を目指せばよいのです。

 

③ 得点プランに応じた時間配分を

出題単元が偏りがちな理科では、ここに書いたような苦しい状況はしばしば起こります。

大切なことは、「時間をかけるべき/かけるべきではない問題」「正解すべき/しなくてもよい問題」を見極められる冷静さです。過去問演習を重ねるのは、この冷静さを養うためだといえるでしょう。

 

 

言うまでもないことですが、苦手を残さずに受験を迎えられれば最高です。過去問演習で見つかった不得手はすぐに克服しましょう。基本から勉強するなら、5年の予習シリーズ+演習問題集がおすすめです。

藤岡教室四谷大塚NET板宿本部校

小島 千佳志 

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