親子のコミュニケーション ~勉強編~

 新型コロナウイルスの影響で、大変な日々が続いていることと思います。

親子で一緒にいる時間が長くなり、ケンカが絶えない。

働いている間、子どものことが心配で、仕事が手につかない。

そんな親御さんもたくさんいらっしゃると思います。

そこで、親子のコミュニケーションについて、私なりにお話しさせていただきます。

 

 まず前提として、私は信頼関係の成立がより良いコミュニケーションを生むと考えています。

言葉一つ一つが相手によって受け取り方が違うことからもわかりますね。

言葉に魔法をかけるなら、前提として信頼関係。

その部分で、親子はもともと成立していると思います。

安心してください。自信を持ってください。

子どもにとって親はあなた方しかいません。

その時点で、他のどんな関係よりも、強い絆で結ばれているのです。

親の気持ちは、子どもは必ず感じ取ってくれます。

期待に応えようとしてくれます。

 

 では、どんな風に勉強をさせるか。

一日の最初に課題を与えてやることです。

例えば、計算の範囲、四谷の授業動画を見るなど、課題は無理なくできるものでいいでしょう。

そしてここからが大事。

それだけではなく、「~してくれたらとてもうれしい」「~できると信じている」と伝えてください。

決してものでつるのは得策ではありません。

必ず、「期待」「信頼」の意味を込めることです。

そうすることで、子どもは「やってやるぞ」「やらなければならない」という気持ちがグッと増します。

怒るときも同じなのですが、「君のことをしっかり見ている」「これから期待しているぞ」という言葉を添えると、不思議なほどに子どもの受けとり方が違ってきます。

 

 そして、しっかり任務を遂行(?)すれば、それに見合うだけしっかり褒めてあげてください。

いくつか褒め言葉の例を挙げてみます。

「やってくれてありがとう!」→ 子どもが親の期待に応えたと満足するでしょう。

「よく頑張った、感動した!」→ 有名な言葉ですが、これも満足してくれます。

「これだよ!これ!!」   → 私が受けた思い出のほめ言葉です。

初めて「できた」と実感できた喜びと、これをすればまた褒めてもらえる、次も頑張ろうと思いました。

 

 また、勉強とはそれますが、楽しい時間は親と一緒に作り上げるという意識も必要です。

もちろん勉強の時間が親子の至福のひと時、というご家庭はそれにこしたことはありません。

ただ、そうでない家がほとんどでしょう。

それこそ、今はYouTubeが全盛を誇っていて、見るなという方が大変です。

それならば、親が一緒にそれらを活用して楽しい時間を作り上げることが必要です。

そうすることで、気持ちのメリハリも利くのではないかと思います。

 

 以上、私なりの考えを述べさせていただきましたが、もちろん親子の在り方は十人十色。

ご家庭オリジナルの素晴らしいコミュニケーションの取り方がたくさんあると私は思っています。

この未曾有の難局において、寧ろこの期間を親子のコミュニケーションをしっかりとるチャンスだとプラスに受け止め過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

 

藤岡教室四谷大塚NET西神中央校
 梶田 拓也
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